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プロフィール
小田切 寛
小田切 寛
こんにちは。英語教室Good Performrの小田切です。これまでの生活や仕事をしてきた中で英語教育について感じてきたことを皆さんにお伝えします。
現在調布で中学生から社会人まで幅広い方々を対象に調布市小島町(調布駅南口徒歩5分)英語教室を営んでいます。調布市に留まらず多摩、更には全国規模での英語教育の在り方について考えていきます。

慶應義塾大学文学部教育学専攻卒
米国George Washington 大学大学院
Elliott School of International Affairs
国際関係学部国際開発プログラム
国際教育修士号取得(栄誉卒)
学べる英語教室「Good Performer」代表
駿台国際教育センター英語講師(駿台予備校グループ)

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Posted by たまりば運営事務局 at

4月24日の記事

2023年04月24日

こんにちは。
2年以上の空白を経て、新たにまた記事投稿していきます。空白は、単なる私的な事情でしたので、2023年の春を迎え新しい情報の共有を念頭に進めて参ります。またコロナウィルスの猛威や世界的な政治経済の混乱に負けず、過ごしていらした皆さんに、敬意を表し今後の更なる頑張りを少しでも応援できるように邁進していきます。

年代を問わず、いつも英語は必要になるもの。。その学び方と教え方を中心に投稿を続けて行くつもりです。
それに先立ち、英語学習や現在の英語教育の現状についての考察から始めるすもりです。

1.英語のより良い学び方: ネットや、マスメディアで流れる情報に翻弄されず自分の学び方を発見すること
2.現在の義務教育制度下の英語教育とは
3.将来へ向けての英語の位置づけ
4.今後、当教室がなすべきこと

この4点に加え、独自の視点で言語としての英語習得の道を模索していきましょう。  


  • 新たな一歩を踏み出して 英語教室Good Performer

    2020年12月03日

    当ブログをご覧くださっている皆様へ:感謝と応援の意を表して

    前回投稿してからなんと1年半が過ぎてしまいました。この間、公私ともに様々なことがありました。その間も皆様からのアクセスを頂戴してきたことに心より感謝申し上げます。今年は年初直後から新コロナウィルスの感染拡大の影響で、様々な方々が未曾有とも言える事態に直面し、やるべき仕事や勉強に大きな支障を経験され、それを最善を尽くし乗り越えようとされてきたことと察し申し上げます。当方及び当教室も皆様と同じ状況に置かれ、及ばないながらも苦闘して参りました。しかし、社会人、主婦の方々、それに中学・高校生とコロナ禍という近年経験したことの無い予想や推測を越えた事態の下、引き続き英語学習を当教室にて続けてくださっている生徒の皆様に励まされながら2020年末というこの時期まで事業を継続してくることができました。只々生徒さんには、「感謝」という言葉しか思い浮かばず来年に向けて新たな一歩を踏み出して行こうと考えております。

    来年の授業に関わる指針につき、3つの点を明確にして事業を展開していくことを計画しております。それら3つは以下の通りです。

    ★ 1つ目は、社会人、主婦、高齢の方々ために既存の総合英語、TOEIC対策、Business Communication+αコースを更に充実させ、より実用性の高いカリキュラムを構成し授業を実施する事

    ★ 2つ目は、小学校、中学校、高校生の授業を受験、英検、TOEFL等の目的別に集中的に学習できる授業構成で実施しすると同時に、英検と受験対策といった複数の目標を同時に充足する授業を実施すること。

    ★ 3つ目は、英語教育に携わるあらゆる方々、中学高校の先生方、塾や予備校で講師をしている大学生及び講師の方々とのワークショップ形式に基づく教え方研究の場を設けること

    これらの実現に際しても、やはり現状の新コロナウィルスの感染終息が前提となりますが、この一年の経験から感染防止策を徹底し少人数による実施を手始めにすれば充分実施可能であると考えております。 それぞれの柱に基づく授業詳細については、1つ1つお知らせして行くつもりです。言葉を学ぶにしても教えるにしても、言葉は人と人との繋がりをお互いを理解するという姿勢の下に習得されるべきものであることは変わりありません。人が生き物であるのと同じく、その人が使う言葉も状況次第で生き物のように機能するものでなければならないことを忘れずに学ぶことは大切なことです。その学ぶ過程が終了しさえすれば、どんな目標でも達成できるのだと信じて邁進して参りましょう。


    英語教室 Good Performer

    URL:https://good-performer.com/ or https://chofu.com/good-performer/
    Phone: 042-486-2004
    e-mail: good-performer@jcome.home.ne.jp




      


  • 日本の英語教育、どうなるの? 英語教室Good Peformer

    2019年05月23日

    こんにちは。

    最近の天候不順、気になりますね。 自然現象?に対してはなかなか抗することができませんが、体調維持と予期できぬことには注意を怠ることなく過ごしましょう。梅雨にそろそろ入りますしね。。。

    年頭に1月3日に掲げた今年の4つの企画に関し、やはり先ず気になるのが2020年度から始まる小学校5年生から導入される英語教育の正規化ですね。小学校の先生方は、現時点でも複数科目を教え、かつ子供たちの学校生活の保全と学業以外の種々の指導業務に日々追われていらっしゃるのに加えて、本当に英語を教えるという追加業務をこなされることが可能なのでしょうか。もしこれを実現しようとするならば、本来これを実現しようとしている文科省がその道筋をつくり、先生方の負担を極力軽減する精緻な仕組み、制度、カリキュラム、研修制度、更には中学高校そして大学までの一貫した制度を現状に基づき構築し、現場からの意見を反映させた仕組みづくりをすることが正道であり不可欠と考えます。果たして、1年足らずの期間でそれが可能なのでしょうか、いや、それ以前にそこまで考慮して改革を進めることを考えて導入しようとしているのでしょうか。

    現在公表されている情報の範囲内では、そこまでに辿り着く道筋がみえません。欧米と異なり日本の中央集権的体質及び制度が根底にあり、しわ寄せが来るのはいつも現場という現状はもう辞さない限り、殊に教育に関しては前進への展望を期待するより失望する結果を招きかねないことを忘れてはならないと考えます。

    当方がよく思い出すのは、フィンランドで1995年以降に実施された教育改革です。日本の文科省に当たる教育文化省が国家全体の教育制度やカリキュラム構成とその認可を司るのではなく、国家教育委員会という独立した組織を確立し、教師の方を中心とする現場の要請を反映させる体質づくりを整備していくことで、最も重要な子供たちの知育、精神力、思考力、自主行動力を培う体制整備を実施して来ました。そして何より教える側が上からの圧力を感じず、自分の創意工夫に基づいた方法で誇りをもって教育に相対しているのです。その結果はご存じのように、最終的には国を支える優秀な人材の誕生という成果を生み出しました。

    フィンランドの教育改革を日本に適用した方がよいと考えているのではなく、いやそれは現状では不可能といった方が適切なのでしょうが、少なくとも現場の現状に即した子供たちのあらゆる面での成長を加味し、改革をするならすべきだというのが当方の考えです。上からの押し付け的教育制度では、指導する側、される側両方によい結果をもたらすとは到底考えられません。

    当方は現在英語教育を専門としますが、米国大学院での国相関係学、国際教育学の枠組みから考えても、文科省の大義名分に基づく計画実施は良い結果を生み出すとは限らないと悟ります。殊に言語教育に関して言うならば、指導者はその言語に熟達していることは言うもがな、当然求められることです。再度フィンランドの言語教育を例に出せば、教師は少なくともその言語の全体像を把握し運用力を修得していることが求められます。しかしながら、これをまた日本の現状に当てはめることも不可能に近いのが現状でしょう。

    ではすでに差し迫った英語教育の小学5年生からの正式科目としての導入に際しどう対処すべきなのでしょうか。現在の日本の教育において文科省が発信する手枷足枷を排除することができないのであれば、現場から問題点を指摘し、教育委員会から文科省へとフィードバックすることが先決であり、それを経て現場の許容範囲でできることを明確にすることが不可欠と考えます。

    時間だけは止めることができません。子供はあっという間に成長していきます。そのプロセスの中で若い世代の担う、いや求める教育、そして教師が自主的に必要だと考えることを実践していく教育に変貌させる時期がもういい加減迫ってきていることを、それを担う当事者たちが認識してよい時期にきていると思います。

    2020年度から始まる小学校での英語教育の正規化、疑問を感じながらもそれを逆に子供たちのより広範な観点からみて成長の手助けと解釈できるのであれば、それに沿った対策を現場も講じなければならないのでしょう。当教室はいかなる状況においても現場の立場から今回の改革を捉えていきます。無論、今まで通り僅かではありますが、英語教育の基本から口頭による英語教育手法までを現場の先生方と共に議論し学びながら進んでいく姿勢を崩すことなく進んでいきます。

    この投稿へのコメント、以下当教室URLを通じてご意見や相談を是非お寄せください。心よりお待ち申し上げます。



    英語教室 Good Performer
    調布どっとこむ: https://chofu.com/good-performer/
    公式HP    : https://good-performer.com 

    あー、つい長くて堅い文章になってしまいました。失礼しました。最後までお読みくださり感謝申し上げます。最後にちょっとだけ。。。超簡単英語クイズです。これからも当教室の授業内容を理解していただくために最後に1問クイズつきにします。

    Quiz 1
    皆さんは、 “Thank you for your help.” と言われたらなんと答えますか。“You are welcome.’ですか。。。簡単すぎて馬鹿にするな, なんておっしゃらないでくださいね。

    Quiz 2
    では“How are you?”と聞かれたらなんと答えますか。 “I’m fine, thank you”ですか。。。

    以上、超初級英語でした。 英語は同じ意図を表す表現は、日本語と比しても極めて多様です。先ずはここから始めるのも一つの手ですね。。。 次回から徐々にレベルを上げていきますぅ・・・。

    e-mail: good-performer@jcom.home.ne.jpまで
    お問い合わせを。是非小学校、中学校の先生方からのお問い合わせお待ちしております。無論、どなたからでも歓迎です‼ またお知り合いに今回の英語教育改正に対し対処の仕方に疑問や躊躇をかんじていらっしゃる先生方がいらっしゃいましたら、当教室のHPなどをご覧くださるよう勧めてくださいましたら何よりです。
      


  • Posted by 小田切 寛 at 21:00Comments(0)義務教育の英語

    公式ホームページ開設しました‼

    2019年04月12日

    こんにちは。
    今回はお知らせだけです。。。当教室の公式ホームページを開設しました。是非、閲覧くださいましたら嬉しいです。こちらも新規事項があった時は、更新してまいります。以下URLです。

    英語教室Good Performer URL: https://good-performer.com

    前回の投稿に関しては、追ってまた投稿します。

    英語教室Good Performer
    小田切  


  • Posted by 小田切 寛 at 22:19Comments(0)耳より情報:英語教室GP

    どうなる日本の英語教育・・・?

    2019年04月01日

    こんにちは。相変わらずの筆不精が直らず1ヶ月ぶりの投稿になってしまいました。取りあげたことがありすぎるのも考え物です。さて今回は、文科省から公表された2020年度から実施される小学5、6年生から正規科目になる英語教育について考えてみます。

    国(具体的には文科省)の発想は、英語教育を早期に始めればグローバル化が進展する世界に対応できる人材育成するために、英語教育のスタート時期を早めることが近道であるということが根底にあり出て来たようですね。また韓国や中国は小学校3年から英語教育を開始しているという事実もこの決定に拍車をかけているのでしょうが。しかし現在の日本の英語教育を高等学校にまで延長して考えてみる時、果たしてこの早期開始という発想は適切なものと言えるのでしょうか。当方は、早期に開始することに反対しているのではなく、その前にやるべきことがあるのではないかと思えて仕方ありません。

    そもそも中学・高校併せて6年という年月の間英語を学んでいるにも関わらず、高校卒業時になぜ英語による会話力や文章作成力がしっかりと身につかないのでしょうか。小学校以降の英語教育をどうするかということを同時進行で考えなければ、この状況が大きく変わるとは思えません。従って今回の決定に際し、以下の4点について今後の英語教育に関し考えてみたいと思います。

    1.現時点で既に実施されている小学校でのALTが関与している英語の授業の効果はあるのか。

    2.英語という1つの言語を身につける上で、小学校⇒中学校⇒高校と進んで行く中で一貫性ある繋がりとそれを実現するためのカリキュラム構築はできているのか。

    3.小学校で正規科目にするための基盤となる指導者の育成・養成・研修体制はできているのか。

    4.高卒生の約50%が大学へ進学する現状において、中等教育の英語学習は大学入試との連携はとれているのか。

    今後、これら4つの視点から考えを述べてみたいと思います。無論、合間に異なった話題ですることもありますが。

    ※ 小学校で英語の授業を担当する先生方のための「教え方ワークショップ」を実施します。英語の正規科目化が決まった以上、先生方のお手伝いをしたいと考えています。



    お知らせ: 英語教室Good Performerの公式ホームページがアップされました。まだ最終バージョンではないですが、是非、アクセスしてみてください。以下URLです。

    URL: https://good-performer.com

    宜しくお願いします!


      


  • Posted by 小田切 寛 at 09:00Comments(0)義務教育の英語

    2019年度高校・大学合格実績公開!

    2019年03月03日

    今年も受験の時期が終わろうとしていますね。当教室は、中高生の人数は大人の生徒さんに比べると少ないですが、今年もまた皆、頑張って結果を出してくれました。受験ということに関して言えば、英語は当教室で準備し他の科目は他の塾、学校の補習、そして予備校で備えるという中高生がほとんどです。受験と言えど英語は英語、読み書き、聞き話すことを中心に将来のための土台作りという軸を崩さず今後も歩んで参ります。先ずはお知らせまで。

    3月2日時点での合格実績は以下の通りです。

    1.高校受験結果

    1)都立国立高校合格1名:多摩市立和田中学校;女子(他に帝京大学高等学
      校、桜美林高等学校合格)
    2)都立立川高校合格1名:調布市立第3中学;女子
    3)私立国学院高校合格1名:調布市立第3中学;女子
    4)私立明星高等学校合格1名:調布市立第3中学;男子
    5)私立国士舘高等学校合格1名:調布市立第3中学;女子

    ※ 他の中学生は中高一貫校のため同系高校に入学決定

    2.大学受験実績

    1)国立農工大学合格1名:私立大学付属高校:男子
    2)上智大学経済学部経済学科合格1名(帰国子女入試)
    3)立教大学法学部合格1名:中高一貫都内私立女子高校
    4)東京都市大学環境学部1名:中高一貫都内女子高校

    受験は、人生を歩んで行く中での1つ目、2つ目の試練と言えます。また英語は過去・現在・未来を顧み又は展望すると変わらず大切な技能の一つです、中学、高校という10代の最も吸収力の高い時期に、あくまでも言葉として運用できる自分自身の能力の一つ、自分の可能性や将来の希望を叶える力として適切な習得方法で身につけましょう。当教室は、1~4名の少人数で生徒さんのお力に適した教材と指導方法で授業を実施しています。  


  • Posted by 小田切 寛 at 21:33Comments(0)英語教室の生徒さん

    推薦入試で合格した中学生・高校生へ、英語の準備を!

    2019年02月04日

    こんにちは。

    いよいよ大学高校入試が本格化して来ましたね。入試を目前にしている受験生に本試験で自分自身が積み上げてきたものを最大限にはっきできるように「これまでの総復習と健康維持に何よりもきをつけて!」とメッセージを送ります。悔いのないように!

    他方において高校に推薦入試で合格した中学生、推薦入試・AO入試。指定校で既に合格した大学受験生、「合格おめでとう!」とメッセージを送ります。しかしそれと同時に伝えたいのは、「一般受験で要求される特定科目、英語や他の科目は次のステップである高校や大学での勉強に十分な力を身につけていますか?」ということ。 自分にそう問いかけてみてください。特に高校に推薦入試で合格した場合、入学してから高校の勉強について行くのに苦労するケースが多いのが現状です。大学入試制度改革が進む中、特に英語は変化を被る傾向にあります。各高校も改革に対して対応するために、様々な試行を開始しています。無論、推薦、指定校で大学に合格した高3生にも同じことが言えます。

    当教室は、一般入試の枠外で合格した新高校生、大学入学予定者のサポートをします。新高校生はあくまでも合格は単に社会人になるためのスタート地点に立ったに過ぎない事、大学生も英語の重要性を認識し、早めに準備することが就職を念頭に自分の目指す社会人になることを実現する一法であることを、冷静になると自然に認識できることかと思います。

    高校生に対しては、2月、3月の重要な時期を有意義なものにするため「高校英語先取り講座」、新大学生には「TOEIC対策プラススピーキング講座を実施します。いずれも2、3月を皮切りに平日昼、夕方、夜の時間帯で週1回(2時間)で月4回のペースで実施します。新しい学生生活が始まる前に将来を見つめ行動を起こしたいと思う方々のための特別講座です。高校や大学での勉強が始まった後も十分にフォローアップしていきます。無論、これまで通り全ての一般入試で合格する中高生のサポートも持続して行います。

    米国大学院国際関係学部修士号有し企業経験豊富、かつ中学生から社会人の方々を指導差し上げ、通訳経験も有する当教室講師だからこそできる事業の一環として、今回の講座を手始めに新たな方向性を目指し始動します。この10年間の駿台予備校グループ駿台国際センターで帰国子女の生徒さん達を指導してきた経験も活かし、本当に実践で使え言葉としての英語を指導差し上げる時期に正に直面してしていることを痛感しつつ邁進していきます。

    詳しくは当教室HP: https://chofu.com/good-performer/ をご覧ください。

    問合せ先: 042-486-2004
            good-performer@jcom.home.ne.jp

    連絡お待ちしています。

    今回の講座を手始めに、今後当教室ならではの教育プログラムを実施していきます。年頭に掲げた今年の指針を着実に実現していくために。。。



    詳しくは  


  • Posted by 小田切 寛 at 22:50Comments(0)英語イベントやります。。

    英語教室GP 2019年明けましておめでとうございます。

    2019年01月03日

    2019年、新年あけましておめでとうございます。
    それにしてもどれだけ長い事、投稿しなかったたのでしょうか。。。自分でも呆れてしまいます。2018年には色々なことがあったのに、何とも筆不精の極みです。ブログでなく年次報告にならないように気を付けます。

    さて今年は何から優先して形にして行くかはほぼ自分自身の中では決めているのですが、優先順位を記しながら以下のようにまとめてみました。

    1.文科省主導する入試改革が徐々に固まりつつありますね。なんで今更英語は言葉で「聞く」「話す」「読む」「書く」力に重点を置く改革を「銘を打ち」始めようとするのか、気づくの遅すぎると思いながらも、小中高学校にそれを実現する基盤を構築する体制づくりが成されているのか疑問に感じています。因みに当教室は創設以来、「英語は言葉」「聞く」「話す」「読む」「書く」ことが出来て初めて意味があることを謳い続けてきただけに、現状を冷静に受け止め進んで行くことにします。ともあれ現場へのしわ寄せ改革に終わることだけは避ける手立てを考えなければならないでしょう。

     そもそもこの改革には無理な点が多く見られます、文科省が唱えている早期の英語教育の効果の検証はどうされるのか、中学校から英語の授業を英語で教えるという大義はよいとしても誰が教えるのか、日本語教育(国語教育)との絡みから生じる成長期の子供たちの言語力全体に対する成長バランスとそのリスクをどこまで考慮しているのかなど、現実には問題が山積み状態かと考えます。更に小学校⇒中学校⇒高校⇒大学教育の流れがしっかりとリンクされたカリキュラムは完成しているのでしょうか。実施する事(方策)を羅列することは簡単ですが、それが本当に効果を生み出し、またそれを支える体制、特に教員の方々の準備、また大学側とのしっかりとした連携は取れているのでしょうか。

     今年はまず経過を注視しつつ、状況に応じた行動を持ってして臨んでいこうと考えています。上記の内容はほんの改革の問題点の一部ですが、これから一つ一つに対して「英語教室 Good Performer」として伝えるべきことと実行すべき、また実行したことをお知らせします。

    2.1と関連しこれまでも参加を呼び掛けてきました「小学校教員の皆様との英語ワークショップ」・「中学高校教員の方々との効果的英語教授法ワークショップ」を具体的に、ホームページでの公式発表、またはローカル媒体を通してプレス・リリースを実施します。

    3.大学または大学院生のための英語による学士または修士論文の作成補助プログラムを実施します。これまでも何人かの大学生に対し、パイロットプログラムとして実施してきました。

    4.現在、社会人の方々の英語力を客観的に評価し、実践的英語力を評価できる試験TOEIC(国際標準という点で)が依然として存続しつつけるのでしょうが、900点以上のスコアを持っていても、書くこと、話すことができる方々は極めて少ないということを依然として実感しています。これを補完するために実施してきた当教室のスピーキングをプラスしたTOEICコースを更に充実させ、総合力を向上させることのできる内容へと変貌させます。同じく時機を見極めリリースします。

    以上、久しぶり過ぎ、かつ方針演説のような投稿になってしまいましたが、当教室も変貌を遂げるために、上記4つの事を主眼として本年以降邁進して参ります。何卒、本年も宜しくお願い申し上げます。

    Good Performer 代表
    小田切 寛
      


  • Posted by 小田切 寛 at 00:13Comments(0)当英語教室のレッスン

    小学校5、6年生からの正規英語教育の行方は。。。

    2018年03月08日

    2018年もいよいよ春を迎えようとしていますね。春は様々な変化が生じ、新しいことが始まる季節ですね。当教室も新年度への移り変わりの時期へと進んでいます。

    今回は春ということもありますが、「変化」というテーマに着目して変わろうとしている小学、中学、高校における英語教育について再度考えてみようと思います。


    いよいよ今春から小学校5,6年生への正規授業としての英語教育が始まるようですね。無論、全国の小学校一斉に、かつ同じ体制で実施するということではないでしょうが、都内23区ではいくつかの学校で既に週数回定期的に英語の授業を実施することを決定しているようです。またそれ以前に小学生以下を対象とする英語教育は民間の英会話スクールのようなサービスを提供する側と子供たちの家庭といったサービスを受ける側の需給が一致し、加熱の一途をたどっているように感じます。こうした英語の早期教育の現状は、果たして本当に子供たちの語学力向上に繋がるのでしょうか。この疑問に対する当方の答えは、It depends.です。

    現在当教室では中学2年生の生徒数が増加しつつあります。その子たちの多くは小学生から、最も早期に英語を始めた生徒さんは3歳から英語を民間のスクール又は私立の幼稚舎から英語学習を始めています。ここで当方と同様に恐らく皆さんが持たれるかもしれないのは、「なぜそんなに早く英語を習い始めているのに中学になって当教室でまた英語を習う必要があるの。」という疑問ではないでしょうか。

    現状を率直に申し上げると、中学以前に様々な形態で実施されている英語学習と中学になって施される英語教育に大きな差があり、中学生になった途端に英語がわからなくなる子供が多くなるということです。無論、早期に英語学習を始めた子供の何割かは、中学に入学して順調に語学力伸ばしていくというケースもあるかとは思いますが。ここで問題なのは、かなりのこうした子供たちが英語をほぼ丸暗記の状態で「この英語は、こういう日本語の意味なる。」ということを覚え、かつまた単語主体で記憶しているためどういうルールに基づいてその表現が構成・配列されているかという重要な点が身についていないということです。また発音に関しても、子供の幼い聴覚で記憶しているため変に偏ったものになってしまうことが多く、更に悪いことには発音の似た単語の区別が出来ておらず、それが間違った意味で記憶されているケースが多く見受けられます。

    更にこれまで主に公立小学校で行われてきた月数回かの外国人講師による英語の授業に関しても、当方の見解では「ほとんど中学校とのリンクがなく言葉としての運用の観点から利点を見出せない」というのが本当のところです。絵を見て単語を覚えたり、あいさつや自己紹介程度の英語を丸暗記したり、英語の歌を歌ったりすることに何年も費やすことで本当に子供たちが将来必要とする語学力にプラスの効果をもたらすのでしょうか。子供たちに実際,小学校の頃の英語の授業を覚えているかどうか聞いても答えはいつもNOであり、断片的にしかその記憶がないのが現状です。

    こうした事実を察知してか又は教育改革の先取りのためなのか、ここ数年民間の学習塾が「読む」「聞く」「話す」「書く」英語力の習得を看板に掲げ英語の特別コースを開講し始めていますね。これはある意味義務教育で行われる英語教育の補完する効果はあるのかもしれません。但しこの場合も誰がそれをやっていくかというこが極めて重要であることを忘れてはならないと考えます。子供は新しいことを学ぶ時、教えられたことをそのまま素直に視覚と聴覚を使って記憶していきます。教える側がその事実を軽んじたらその責任は極めて重いと考えなければならないでしょう。

    以上のことを鑑み、当教室でも小学校と中学校、更にそれ以降の英語教育をうまくリンクさせていくために、小学校5、6年生を対象とした英会話ではない「英語コ-ス」を立ち上げる計画をしています。これまで当教室は「小学生以下は英語より、まず我々の母語である日本語をしっかりと身につける」という方針の下に小学生以下対象のコースは実施してきませんでした。しかし現状に対する不安と子供たちの将来を真剣に考えた結果、コ-スの開始を検討せざるを得ないという結論に達しました。長期的観点から本当に意味のある正確でかつ思考力に訴える当教室独自の教授方法で、単なる暗記に留まることのないコースの実現に向けてスタートします。

    まだまだお伝えしたいことがありますが、今回は現状に対する所見と今後の展望についてお伝えしました。次回は再度小学校での英語学習の意味を考え、中学校以降の英語教育との連関に関し更に洞察を深めてみたいと考えております。
      


  • Posted by 小田切 寛 at 10:00Comments(0)義務教育の英語

    これから英語を身につけるには?

    2017年11月16日

    本当に久しぶりの投稿です。

    この1年半色々なことがあった反面、変わらぬ姿勢で英語教育に取り組んでいます。今後の予定としては以下のようなテーマで記事を書いて行こうと思案中です。

    1.仕事、旅行、趣味、そして自己鍛錬としての英語

    2.教育改革に伴う今後の英語教育展望

    3.中学・高校での英語教育の現場とその望ましい姿と展望

    4.英語はどのようにして学ぶのが効果的なのか

    5.初等教育での英語教授って必要?



    上記は書きたいことのほんの一部です。 現在の繁忙さから抜け出せつつあるため、今後一つ一つを丁寧にかつ現場の経験を盛り込みながら投稿していきます。今後ともよろしくお願いもうしあげます。

    学べる英語教室「Good Performer」
    小田切  


  • 英語を教えること、学ぶこと。より良い方法は? 英語教室GP

    2016年05月14日

    こんにちは。季節の移り変わりは速く、新緑、梅雨を経て夏へと移り変わっていきますね。毎年この時期は、改めて今後自分自身が何をしたいのか、また何をすべきなのかを考えるのに良いタイミングとして位置づけいろいろ思いをめぐらすことにしています。

    先ずは社会人の方々に実務に必要な英語力を身につけていただくお手伝いをすることは、教室創設当初から変わらぬ最優先事項です。しかし、それに加えてやはり教育制度の中で英語の習得を目指す若い世代の言葉の学び方を、どうにか違った方向に変えていくことで、言葉としての英語を身につけてもらう道を導き出すことが不可欠だと考えざるを得ません。

    日本人が英語で英語を教えることは、決して自分自身の英語力を誇示することではなく英語を自然な感覚で身につけてもらうために、英語という言語が持つ日本語とは異なる特徴を上手く伝えていくことにあると考えます。英語は、能力技術である以前に言葉であることを忘れたら、決して身につけることはできません。子供、大人を問わず誰もが見つけることができる単なる言葉であることを出発点として生徒さんたちに接することが何よりも大切です。

    言葉は、そもそも話すことから始まったことは周知のことですね。文明の伸展と共に文字が考案され、音声では不可能なコミュニケーションの方法を人間は考え出しました。中等教育(中学・高校)での英語学習に端を発し、日本の英語教育は全く言葉の進化と逆の方向で進められているのは皆さんも経験から感じられていることでしょう。つまり視覚から入って言葉を学ぶことが多いということです。この手法が続く限り、言葉としての英語は永遠に身につくことはありえません。

    現在、いや今後求められているのは、言葉の起源である音声による表現力と読み書きができる時代に即応した言語力の両方であることを、再度根本的に認識し、それを形にしていく方法論を確立し実践していくことだと思います。そこで英語を教える側に求められるのは、その方法論を実践していく力の習得であることは、また明らかなことでもあります。

    語学学習に、この2つの側面を並行して取り入れていく必要があります。つまり「聞く」「読む」といったインプット作業、そして「話す」「書く」というアウトプットの実践です。教える立場にある者は、この2つのレベルが極めて近い状態になっていないと、教えられる側、つまりは生徒さん達に困惑をもたらし、結果としてしっかりしたコミュニケーション力を習得させることが不可能になります。

    当方がいつも教える際に、心に刻み込んでいるのは以下の点です。

    1.英語表現のデータベースをしっかり脳の中に作り上げる事: これは読むことと聞くことから実現されるため、その努力を欠かさないこと

    2.表現すべきことを日本語からの単なる翻訳作業ではなく、解釈を基盤に適切な英語表現を反射的に創出すること: 脳にあるデータベースから的確に抽出することが不可欠

    教室での授業の中で、頻繁に実施することの一つに、Restatementという方法があります。これは、聞いたり、読んだりした英語の意味を出来る限り変えずに異なった英語で言い換える練習です。通訳訓練法の一つにReproductionという手法がありますが、これを短く切ってSentence, Phrase単位で実施していくのが当教室でのRestatementです。これを繰り返すことは、日本語を介在させずに表現したいことを英語で解釈して表現することが可能になります。つまり自分の英語データベースの中から検索して適切な表現を創出することができるようになるということです。

    英語には様々な学び方、教え方があってよいのかもしれません。しかし日本語と同じ言葉であることを認識しているのであれば、英語で会話、議論し、英語でメールや手紙、レポート、論文を書くことが出来なければ、それらの学び方、教え方に問題があるということです。

    英語を教授される側は、何よりもそのことを忘れてならないことだけは確かなことだと考えます。次回は、もう少し整理した形でまた英語の教え方、学び方を考えようかと思っています。教室での授業に加えて、もうすぐ帰国子女の生徒たちの授業が始まります。その中からもヒントを得ながらまた投稿します。

    最後に・・・

    中学・高校の英語教員の方々で、今後真剣に英語で教えることをお考えの方々からのお問い合わせを心待ちにしております。英語力、及び英語指導力の向上努力を始めてみませんか。
      


  • 英語による英語教授の必要性! 中高英語教員方々へ!

    2016年04月03日

    こんにちは。いよいよ春本番! 桜も満開の時を迎えました。入学や入社といった新しいスタートに期待と不安の入り混じった気持ちを持って、この季節を迎える方々も多いのではないでしょうか。

    当教室も年明け、そして3月から4月へと時が流れる中で、徐々に様相が変わってきています。年初から2月にかけて、他英語スクールから5名、シニアの主婦の方々に入室いただき、今月には新高校生、大学生もそれぞれに合ったコースに参加いただいています。毎年、違った傾向の下で、様々な方々に加わっていただけることは、正に言葉を身につけることに、年齢や状況の相違といった隔たりに、いかなる影響も受けないのだということを改めて実感しています。

    そうした変化に後押しされながら、今回からまた英語を身につけることをテーマに書き綴っていきたいと考えます。先日、読売新聞の教育関連欄に興味深い記事を見つけました。それは、中学高校の英語教員の方々が、政府関連機関及び民間機関(例えば、British Council)が実施する「英語による英語教育プログラム」に積極的に参加を開始し始めているという趣旨のものでした。ある英語による英語教授法講座は、応募者が募集人員の数倍に達しているということです。民間機関慰よる講座は、1回の参加料金が10,000円をはるかに超えるにも関わらず、学校教員の方々が英語の運用力を高め現場で英語によるコミュニケーションを実践することは望ましいことです。

    これまで、当教室では受験コースを含め英語による英語の授業をレベルに応じて実践して来ました。その中で、いつも気を付けなければならないと思うことはいくつかあります。以下、英語を英語で教授する際の当なりの注意事項です。

    1.英語のどの部分を英語で教授するか。コミュニケーションスキル・文法・リーディング素材・エッセイライティング・スピーチまたはプレゼンテーション指導等、項目は多岐に渡るためその一つ一つについて素材を厳選し、教え方のシナリオと構成を考える必要があるということ。

    2.英語で教授するための精緻な文法知識が必要となること。

    3.自分自身が仕上げたシナリオを十分うまく生徒に伝わるように英語表現力をつけること。この際、特に動詞を中心とするCollocationに十分注意し間違った繋がり表現を教えないこと。

    4.間違った発音をしないこと。つまり自分自身でネイティヴスピーカーが話す音を忠実に実現すること。同時に語の「ストレス(協調)」の位置を正確に声にして覚えること。例えば、theを「ザァ」などと決して発音しないことや、adviceを「ドヴァイス」などと日本語発音で発生しないこと等々。

    以上の事項は、まだまだほんの一部で研鑽事項はこれらをはるかに超えますが、「英語を英語で教える」ことには、多大な知識と正確な運用力の習得が求められるということを忘れてはならないということです。そして何より大事なのは、無限の可能性を持つ10代の生徒達を英語で教えることには責任が伴うということです。彼らが間違った表現や発音で英語という言葉を身につけてしまうことに、ある意味緊張と恐怖感を持って臨むことは極めて重要です。

    当教室の場合は、子供のみならず大人の方々に関しても、英語による教授方法には常に注意を払い臨んでいます。以前より通訳の訓練方法に関して表面的に言及して来ましたが、一部の私立高校などではそれらを英語の授業の中に導入しているようです。よく「シャドウイング」という言葉を耳にされる方々も多いかと思いますが、これは通訳者育成のための一つの訓練方です。別名「Follow」とも呼ばれています。こうした試みは悪いことではないと思いますが、この訓練法の本当の意味を知らず「ネイティヴスピーカーの話す音を、ただ影を追うように追いかけて音声を発するもの」などと間違った考えの基にて教えても何の効果もあがりません。Followに限らず、通訳の訓練法は、常に理解に裏付けされていなければならないということを忘れてしまっては、全く意味のない単なる「やった気分になる練習」で終わってしまいます。ましてや「聞き流し」などはモッテノホカです。

    通訳の訓練方法の多くは、今後義務教育での英語教育に限らず、どんな学習者にとっても必要な要素を多く携えています。こうした方法を英語で教える事と融合させれば、中学高校、更には社会人の方々が正に必要としている英語力は習得可能であると考えます。

    上記の内容に興味を持たれた方や現役の英語教員の方々の中で、ご自身の英語運用力を更に向上させたいとお考えの方はご遠慮なく連絡ください。政府関連機関、民間機関が提供している講座には限りがあり、まだ頻繁に実施されているわけではありません。当教室では、10年前の創設当初からこの種の講座を企画してきました。プライベイトでの対応、ワークショップ形式での講座実施に向け本格的に始動します。お問い合わせは以下まで。国際化の重大な一助となるべき英語を本気で教える、身につけることをそろそろ考えませんか。

    次回は、昨春小学校を卒業して入室してきた男子生徒S太郎くん(市立中学校新中学2年生)の驚くべき英語上達の過去一年に触れながら、年齢に関係ない英語の上達方法も含め今回の話題を発展させていきます。

    追伸: S太郎の授業は、この一年ほぼ英語のみで実施してきました。

    ◆お問い合わせ
    「学べる英語教室」 Good Performer グッドパフォーマー
    電話: 042-486-2004
    e-mail: good-performer@jcom.home.ne.jp
    URL: http://chofu.com/good-performer/ (ちょうふどっとこむポータルサイト)
      


  • 早慶大及び国公立大学英語対策コース2016年春合格実績!

    2016年03月17日

    こんにちは。昨年7月より大学受験英語コースを発展させ、新たに設立した早慶大兼国公立大2次英語対策コースの本年度2015の合格実績を、再度お知らせします。

    期間が短かったにも関わらず、3人という少人数で実施してきたこのコース、7ヶ月の間、生徒は皆とても前向きに取り組んでくれました。英語は当教室で学び、他の国語、社会、生物、化学などの科目は他の予備校または自習によって対応してきた3人の生徒たちです。3人の内2人は昨年2月より前に入室してくれていた生徒さんで、他の一人は昨年8月後半からの参加でした。結果は、まず一人目は、国立千葉大学理学部生物学科、上智大学理工学部物質生命理工学科、立教大学理学部生命理学科、明治大学理工学部電気電子生命学科という難関大学全てに合格し、昨年8月から参加してくれた生徒さんも英語の偏差値を47から63まで伸ばし明治大学情報コミュニケーション学部、成城大学、成蹊大学に合格を果たしてくれました。もう一人も極めて高い英語力を備えており、慶応義塾大学文学部を目指し力をすばらしく向上させてくれましたが明治学院大学法学部に進学を決めました。初回コースにおいては、早慶大合格者を出すことはできませんでしたが、学ぶという観点から言えば今回見事に現役合格してくれた3人の生徒に心から祝意と感謝の念を捧げたいと思うばかりです。

    当教室は当初社会人・大学生の方々の学びの場としてスタートしましたが、若い世代の方々に一刻も早く言葉としての英語を身につけていただくことにも力を注がなければならないという思いから、中学生以上の生徒さんも学べる場として変貌してきました。この流れは、2021年以降始まる国際化に根差した教育改革を視野に入れ今後も持続していきます。そしてこのコースも進化させていきたいと思っています。

    早稲田大学、慶応義塾大学は確かに優れた教育内容を誇る大学だと思います。国公立大学もターゲットとし日本の高等教育の本当の意味での質を高めるためにも、英語という観点から人材育成に尽力しようと改めて自戒の念に思いを馳せております。早慶大、国立大学という環境は、学問、人間性において更なる進歩を図りたいと思う若者達がそれを実現することをより高い確率で可能にしてくれる場であることを念頭に、今後もこのコースは継続していきます。但し、同時に忘れてはならないのは、いつも自分の立ち位置を見据え、将来自分が進む道を決め自信を持って邁進する事。それを実現する手段として、早慶大や国公立大学に入ることが必須条件とは限らないということを認識することもまた重要かもしれません。大事なのは、社会という環境の中で精一杯自分のできることを模索し、周囲に配慮し協力を得ながら、邁進することだと考えます。それは、自分の考え方次第でどんな環境においても可能なことなのではないでしょうか。これからも命の続く限り、微力ながら後方支援していきます。

    次回は、また英語の学び方について戻り、大人・若者・子供を問わず言葉として学ぶ英語について社会での位置づけに言及しながらお伝えして参ります。この3ヶ月弱の間に溜まったことを早くおつたえしなければ・・・です。
      


  • 英語は正しく学びましょう!!英語教室GP

    2015年12月03日

    こんにちは。気が付けば今年ももう年末間近ですね!毎年この時期は、来年に向けてどんな事業展開をしていこうかと考える時期なのですが、やるべきことが多すぎて何も実行できずに1年が過ぎてしまうことが多くなんとも情けないです。社会人の方々の授業は通常通り実施中ですが、今年は大学受験生を4名ほど抱えているため残り数か月を精一杯彼らと共に邁進し、目標達成に尽力したいと思っています。

    とはいえ、ブログはブログ、今日も少し英語学習について少しだけお話しさせてくださいませ。過去数回にわたり大学入試改革の枠組みで実施計画されている英語教育の路線変更に関連して、現英語教育についてちょっと不思議に感じることお伝えしておきたいと考えました。物事を改善、改革、変更する時には必ずなぜそうしなけれならないのかというその理由が存在するはずですよね。その理由の一つとして、中学高校で行われている英語教育、特にカリキュラムや教材編成の中に歴然と居座る「不思議さ」が指摘されるべきと思えてなりません。

    ここ数年の間、中高生の生徒さんが増えたことに起因してか、子供たちが習っている英語の中にかなりの「不思議」を発見することが多くなりました。例えば、shouldというshallの過去形がなぜ中学1、2年でいきなり教えられているのか・・・? shouldは、当然のことながら仮定法表現なのだから、現状のカリキュラムから考えたら高校で取り上げるべきもではないのでは。もし使用頻度を基準に教える必要があるのであれば、would like・・・、Could (Would) you do・・・?等と共に仮定表現しっかり指導内容にいれるべきかと考えます。またshouldに付けられている日本語訳もまた問題ありです。「~すべき」という訳は果たして適切なものでしょうか。この語は、本来shallの過去形であることを考えれば、「~はずである」としたほうが妥当であることが多いし、その英語が本来意味するものに近いとも言えます。子供たちは、mustとshouldの区別ができない状態で当方のところへやってきます。中には、高校2年生の時点で、shouldという独立した助動詞が存在していてshallの過去形であることすら知らなかった子もいます。仮定表現を先に抑えておけば、would like・・・、Could (Would) you do・・・?等の表現がなぜ敬語として扱かわれるかも説明しやすいはずです。

    他にも、mustとhave to、willとbe going toが同じ意味えあると習ったり、突如中学1年生の教科書にbe interested in~が現れたり、be ~ingを進行形のみで使用するかのように覚えこんでしまったり、数え上げればきりがないほど「不思議」が盛りだくさんです。上記の仮定表現について更に問題なのは、文法用語、仮定法過去、仮定法過去完了、仮定法現在、子供たちはこうした文法用語に翻弄されて時制表現との狭間の中で混乱ひとしきりです。

    英語に限らず言語は、あくまでも運用することを念頭にそれぞれの表現がどんなコンテクストの中で使用されているのかをいつも忘れずに身につけていかなければ、コミュニケーションするための言語力は永久に習得できないでしょう。改革をいくら叫んでも、こうした基本的なことを柱にして進めなければ、国際化を真の意味で謳歌する日は来ないのではと思わざるを得ません。来年2016年5月からTOEICの内容がかなり変更されるようです。こうした変更が運用力を重視して評価する方向に向かっていくことを願いたいですが。

    今後の大学入試における英語教育の改革は前進していくに違いないと信じて止みませんが、出発点である現状の教育を一から見つめ直すことは最優先事項に間違いないと確信を深めるばかりです。

    次回は、社会人の方々の英語学習から再度遡って義務教育との関連について、通訳者の訓練方法の話を取り混ぜながらお話ししたいと思案中です、できたら年内に。。。


      


  • Posted by 小田切 寛 at 18:08Comments(0)英語を学ぶポイントは?

    英語力判断はやはりTOEICが主流!? 英語教室GP

    2015年10月31日

    こんにちは。あっという間に11月!!毎回同じようなことを言っている気がします!と同時に、自分のブログ投稿への怠け振りにも呆れてしまいます。前回投稿から1か月以上立ってしまいました。短くてもお伝えしたいことをこまめにお話しすること、再度心掛けていきます。前回までお話ししてきた教育制度内での英語教育の在り方については、今後引き続いて議論を深めたいと思っています。でも今回はこのことと関連して、当教室で起こりつつある社会人の方々の「英語の学び」の変化について少しだけ。。。

    ここ数ヶ月の傾向ですが、数人の会社員の方々が入室されてきました。これまでは、英語力を向上させたいという思いは皆さん同じだったのですが、お一人お一人違う観点、例えば「ライティング力を身につけたい。」、「話せるようになりたい」、「とにかくTOEICのスコアを上げたい」等々、特定の目的を持たれて勉強を開始される方々が大半でした。しかし最近、問い合わせをいただきお会いして話を伺ってみると、驚くくらい皆さんの目的に共通点を見つけることが多くなってきました。現在の民間企業の語学に対する重要性の認識を鑑みると当然のことなのかもしれませんが。。。その共通する目的は、やはり「TOEICスコア」の向上です。無論、これまでもTOEIC対策コースには、この目的で参加されてきた方々が大半ですが、少し異なるのはスコアを上げることに加え「話す力を身につけたい」とどなたもおっしゃること。「あーっ、なるほど。」と最近の傾向を正に反映していると納得することしかり。。。

    皆さんもメディアで、ここ数年間多くの大手企業さんが外国の方々の採用を強化していることは見聞きされていることと思います。当教室にいらっしゃる社会人の方は、以前までは外資系企業にお勤めで同僚の方々とのやりとり、社内での英語の必要性から学ばれている方がほとんどでしたが、特に今年に限って見てみると国内の民間企業の会社員の方がほとんであることに気付くと共に「やはりそうなんだ」と実感してしまいます。国内企業での外国人スタッフ増加の方針転換に伴い、多くの企業がTOEICの特定のスコア、730点、800点という点数を業務を進める上での語学力の基準として定め、同時に外国人スタッフとの共存・協力からある意味真の国際化を目指そうとしていることが見て取れます。マスコミ・メディアで知ったことが現実のこととして実感するのは今年の顕著な傾向です。

    当教室では、これまでTOEICという試験の良い点、補足すべき点の両方を考えながらコースを実施してきました。つまり、単なる試験対策ではなくTOEICのリスニング・パートを利用することで、スピーキングのトレーニングにかなりの時間を割いてきたのです。TOEICの主催者も既にスピーキング・ライティングのテストを実施していますが、その試験をを受けるに至る力をどのようにして身につけたらよいのか。現状の広範に実施されているリスニング・リーディング中心のテストに対する対策だけでは、話す力、書く力は身に付きません。今後も当教室では、現状のTOEIC対策の中にふんだんにスピーキングトレーニングを取り入れ、コミュニケーション力としての英語を身につけていただけるよう邁進していきます。

    最後にちょとだけ、追加で。。。こうした社会の人材に対するニーズを反映してか、既に高校の段階からTOEICを学校の成績評価に加えている学校も出始めているようです。この件に関しては、また前回までの話の流れの中で語りたいと思いますが、TOEICという試験の内容をよく考えた時、それを高校の成績評価のに含めることは適切なのか思慮を要する気がします。国際化をはき違えることは、時としてマイナスの結果を生むこともあります。脳と体が最も成長する時期により適切な教育内容を実践していくことが何よりも大切に思えてなりません。


      


  • 英語教員ワークショップの必要性!!

    2015年09月19日

    こんにちは。なんと前回投稿から3か月近くが過ぎてしまいました。何たる怠け者、でも同時に公私共に色々なことがありました。今年は、例年になく生徒さんの出入りが著しく、考えさせられることの多い3か月でした。今後は、量より質の記事作成を心掛けようと戒めています。

    季節も夏との境目がよくわからないまま既に秋ですね。でも何かを始めるのに良い季節になったとも言えます。新たに始めることの一つに、英語学習を加えていただけましたら何よりです。

    さて前回までの続きとして、大学入試改革の枠組みで新たに変わろうとしてしている英語教育について、少しだけお話しさせてください。現在、社会人と中学、高校生、更には大学生までの指導をさせていただく中で、やはり強く感じるのは中学、高校時代の英語教育の在り方であると痛感せざるを得ません。大人になって仕事等の必要性から、英語を新たに一から学び直さなければならないのは何故なのでしょうか。その答えは、これまでもお話ししてきた中学・高校の英語教育の中にあることが、最近殊に自分自身の中で明確になってきました。

    大学入試改革の柱の一つである英語教育の転換は、ある意味好ましいことであるでしょう。英語を言葉として捉え運用力養成重視の内容へと変貌させる大義は、確かに方向性としては好ましいことなのかもしれません。ただそれを実現するために、日米の民間機関が実施する英語能力検査試験、例えば英検、TOEFL、IELTSの受験を積極的に進めることを学校側に促すことは、果たして妥当な判断なのでしょうか。試験そのものに問題があるというわけではなく、それらを導入するために準備段階として何が必要なのかを考え、体制を確立することが大切なのではという思いをいつもながら強く感じます。

    当方の教室のある高校1年生の学校(都立高校)では、英語コミュニケーションの授業を日本人の教員が授業のうちかなりの割合で英語によって説明・指導しているそうです。教科書の内容をコンピューターデータに落とし、プロジェクターを使ってスクリーンに映し出して内容説明するそうですが、ほとんどの生徒がそれまでこうした形態の授業経験がないため困惑するばかりで身につくものが極めて少ないようです。試みとしては、先進的要素があり悪い事ではないにしても、言葉を学ぶには段階があることを認識して実践することもまた必要なことです。

    高校でこうした授業をいきなり実施するのではなく、中学校の初めの時期に聞く、読む、文法をバランスよく組み合わせた統合型授業を実践し、中学3年から英語を話す練習を始め、高校で英語のみの授業を実施していくというような一連の繋がりが不可欠に思えてなりません。

    もう一つ重要なことは、前にもお伝えしましたように教える側の技術向上を図ること。上記の学校の日本人教員の方は無論英語の口頭能力向上のための努力をされた後に授業を担当されているのだとは思いますが、どうも英語表現、特にワードチョイス、発音に多少の問題があるのも事実なようです。これは個々の教師の方々の力量に学校側が任せすぎるから起こることで、ご本人に全て責任がある訳ではないと思います。今、学校側という言葉を使いましたが、それは敢えて言えば文科省のことであり、文科省が建前的な英語教育改革ではなく教員の方々の研修制度を拡充させ土台から築きあげていくことの必要性を意味するものです。

    TOEFLやIELTSを本当に日本の大学までの英語教育に何らかの形で導入するのであれば、上記の対応は一刻も早く着手することが肝要であると感じます。当教室でも新たなプランを模索中です。それは、中学高校の教員の方々と行う英語教授のためのワークショップです。教員の方々の英語力向上と英語による教授法を共に学べる機会を、今後設けることを計画してみようと思っています。

    身近にこうしたワークショップに興味のあられる教員の方がいらしたら、是非こんな計画があることお伝えいただけますでしょうか。微力ながら共に成長していくための行動を開始してみようと思います。






      


  • 効率的英語学習法とは? 英語教室GP

    2015年06月26日

    こんにちは。また1か月以上ご無沙汰してしまいました。 公立大学からの日本語入試要項の英訳業務が入りヘロヘロしながらどうにか納品しました。でも日本語を英語に翻訳するのは、実に興味深いですね。日本語の意図することを脳で解釈して適切な英語表現に変える作業、なかなか楽しいです。でもあまりにタイトなスケジュールで依頼されると、クオリティが下がるのでできたら時間的余裕を持ちながら楽しんで仕事をしたいものです。

    いよいよ夏に向けて、英語がらみのイヴェントが増えてきますね。中高生は学期も終盤で色々な変化を体験し、大学受験生は大学入学準備、そして社会人の方々、特に新卒で社会環境に入られた方々は、状況によって英語の必要性を感じている方々もいたっしゃるのではないでしょうか。そして大学生は、就職へ向けて一つの大切な資格としての英語力の必要性を感じ始めているかもしれません。前回までお話ししてきた大学入試改革に対する、当方の考え方に関連して「英語は常に運用すること」を前提に学ぶ必要があり、そうすることで自身の立場が何であれ、きっと糸口は見つかるということを信じて、皆様に進んで行ってただきたいと思っています。

    7月からは、大学受験コースの中に、慶応義塾大学・早稲田大学に特化した英語対策講座を開始します。また英語運用力要請を最重要目標とするAdvanced Speakingコースもすでに開始しています。このコースは、英検2級、TOEIC600点以上の方々(学生・社会人を問いません)を対象に、聞いて話すことを中心に構成されたコースであり、同時に如何に論理的に英語表現をしていくかを学ぶことを追及していきます。そして最終的には、正確な英語表現を話し書くところまでを目指していきます。

    大学入試改革も社会人の方々が必要とする英語スキルも所詮英語の運用力を習得することで、自分の英語に関してなすべきこと、つまり勉強や仕事は成就されると考えることができます。こうした英語力の汎用性について、次回までお伝えしてきたことを更に広げて次回はお話します。

    7月からは、再び公立大学からの国際プログラム関連教材・資料の英訳業務、国際教育センターでの帰国子女指導も始まります。しかしながら、翻訳も授業も、また受験でも英語は英語、様々な形態でこの言語と携わることで、独自の英語教授法とそのために必要な教材開発を模索しながら創出できるよう進んで行こうと思案中です。






      


  • Posted by 小田切 寛 at 22:57Comments(0)英語を学ぶポイントは?

    現英語教育と制度改革のギャップって?

    2015年05月10日

    こんにちは。季節がまた変わり目を迎える時期になってきましたね。春から夏へ活動的に振る舞える季節でもありますが、猛暑、地震、気候変動など不安や懸念が再燃しやすい時期でもあります。いつも気を緩めず(たまには緩めたいですが…)、自他に気を配り淡々と日々を送ることが一番良いのかもしれません。

    今回は、前回お話しした大学入試改革の一つの柱である英語教育の運用力重視への方向転換に加えて、それに続く大学の在り方についても考えてみたいと思います。最終段階では、年齢に関係なく英語を言葉としてどのように学ぶことが望ましいのか、モデルメソッドやカリキュラムについての企画提案も考えたいと思っています。この一連の内容は、今回のみの投稿ではとても語り切れないですから、何回かに分けてお伝えして行きます。

    前回お話しました中央教育審議会の大学入試への英語スピーキング&ライティング力を評価する民間機関による試験導入を促すという答申につき、実現する上での優先事項をお伝えしました。

    「国際化の促進」とうことばに焦点を絞りすぎて、それを形にするプロセスを怠ることは教育現場に様々な歪を生じることになります。先ずはその大義を支える教育者人材の育成を優先することの必要性を記しました。では何故それが重要なのでしょうか。

    皆さんの中には、例えばTOEFLとう試験が現在どんな内容で、どんな実施のされ方をしているかご存じの方々も多いかと思います。この試験は、現在のTOEICタイプのPBT(Paper Based Test)の形態で実施開始され、主に米国豪州を中心とする英語圏の大学と大学院入学に求められる英語力を検査する試験として定着してきました。現在ではiBT (Internet Based Test)という形体で実施されています。これは、onlineでコンピューターの前にHeadsetを装着し、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングすべての英語技能が、コンピューターディスプレイ及び音声の指示に従って解答することで審査される試験です。

    出題される英語のトピックは、高等教育機関(大学、大学院)で扱われる様々な学問分野から出題され、極めてレベルの高い語彙・表現が含まれます。中でもライティングとスピーキングは、特定分野の大学での講義・学生と教授のディスカッション・キャンパスでの学生同士の大学の教育方針に関する会話等を音声で聞き取り、それを基に英語で要約するもの、講義内容の論点の説明、対峙する意見の対比説明等を決められた時間内で、かつ決められた語数で解答していくという問題が主流となります。スピーキングはマイクに向かって話すことで録音され、ライティングはキーボードにタイプして解答を作成します。メモ取りは自由です。メモ用紙は配布されます。また特定のトピックに従って、同じく決められた時間内、語数で解答を校正し話す、書くことも別のセクションで求められます。トータルで4時間、受ける試験によっては、フェイクの問題が追加されていてトータルで4時間30分以上になることもあります。各技能30点配点、満点120点のテストです。

    TOEFLは、今や最も手強い英語の試験になっていますが、英国の大学、大学院に入学するために必要なIELTSとい試験も4つの技能を検査する難解な試験です。中教審を屋台骨とする文科省は、この2つの試験も含めて日本の大学入試への導入を推進しているわけです。そこで質問です。こうした試験対策を全国規模で誰が指導するのでしょうか。現役の中学高校の先生方に自己研鑽していただいて指導することを、まさか考えているとは思えません。というよりそれはかなり無謀なことと考えます。だからこそこうした試験を導入するのであれば、指導する側の研修育成が必要となる訳です。

    文科省の大学入試改革の中の海外英語教育機関を含めた民間試験の導入促進について、もう少し調べて次回は投稿します。
      


  • 英語教育改革の道のりは? 英語教室GP

    2015年04月14日

    こんにちは。4月に入り冷たい雨が続いていましたが、ようやく春めいた新緑の季がやってきましたね。春から初夏に向けて気候の変化と共に教室でも様々な変化が起こりつつあります。いいこと悪いことを問わず無変化に甘んじることなく変化を追及していきたいものです。

    前回お伝えしましたように、今回は国際化を目指す日本の英語教育改革審議について思うことを綴らせていただければと考えます。かなり前になりますが、今年2月21日付読売新聞に「変わる大学入試」と題した記事が掲載されましたね。改革の柱の一つである英語試験に関する新しい試みに対して深い興味を持ちました。文科省の教育改革の核的組織中央教育審議会は、各大学に英検・IELTS・TOEFLといった内外民間機関が実施する英語試験を積極的に一般試験に取り入れることを促していくとのこと。目的は、これまでの読む・訳す・単語を暗記する・文法主体の学習にメスを入れるということのようです。つまり話す・書く・読む・聞くという言葉本来の役割にフォーカスした本来実施すべき言葉の学習方法を中高教育の中に実現させていくことが狙いのようです。

    こうした改革は、基本的には望ましいものと考えます。ただ本来英語は言葉なのだから、国境を越えたコミュニケーションを実現するために習得すべきことは当然のことで、なぜもっと早い時期に・・・という思いも同時に働きます。当教室は、「英語は言葉、使えなければ意味がないもの。」というモットーに基づいて、学ぶ場を提供実施してきました。この思いは、ある意味「当然なのに何故正規義務教育または民間の教育組織団体の中で実践されていないのだろうか。」という疑問から始まったものです。今後もこうした教育改革が進む進まないに限らず、持続していくことの重要性を改めて認識する機会なのではないかと受け止めています。

    ところで、もしこの方向性が実現に向けて進んで行くとして、最優先して形にしていかなければならないこととは一体どんなことなのでしょうか。実践的カリキュラムの考案、言葉に対する意識改革、学習環境設備の拡充、どれも重要ですね。しかし何より大切なことは、改革の重要性に対する教育する側の強い認識と教授技術の向上にあると考えます。どんな事柄や問題に対しても、大義を唱えることはある意味易しいことです。ではその大義をどんなプロセスで実施していくのか、またそのために必要な要素は何か、更にはその必要な要素をどう形にし生み出していくのかの方法論無しでは、見た目の良い空箱のまま終わってしまいます。大義・目標を達成するための土台となるものをしっかりと思考し具体的な方策を完成させることが、今最も大切な事なのではないでしょうか。

    教育制度下にある若い世代の国際化を意図して言語教育の改革を目指すのであれば、まず教育に従事する者の力量をもっともっと向上させなければなりません。そのために文科省を中心とする行政側が、しっかりとした予算形成をして教える側の人材育成を中心とした仕組み作りに一刻も早く着手すべきかと考えます。


    次回は、英語教育の改革について、新聞記事にあったTOEFLなどの英語試験の仕組み・利点とその試験の持つ意味と対策に言及しながら必要なことをもう少し掘り下げて考えてみようと思います。

      


  • 英語の力って? 英語を言葉として身に付けよう!!

    2015年03月15日

    こんにちは。前回からまたまた間が空いてしまいました。気が付けばもう3月も終わり。桜の花見ができるのは楽しみだけど、なんだか時の流れの速さに圧倒されてしまいます。早くやらなければならないこと開始しなければ、と焦り気味になっている近頃です。

    本格的な春に近づきつつある今の時期、英語学習を取り巻く環境でよく聞かれる「簡単、英語の学び方」「英語は聞き流して話せるようになりますよ。」「3か月で英語が流暢に話せる方法あり」などなど、魅力的な言葉が飛び交っていますね。ふむふむ、そうした方法が本当にあるならば、日本全国英語を巧みに操るひとばかりのはずですね。ところが周知のごとく、しっかりした英語力でコミュニケーションできる人は実に少なく、こつこつと日々英語と携わることで知識を蓄えながら習得している方々を目にするだけに止まっています。

    以前からお伝えしている「英語の学び方」に関する洞察、再開したいと考えます。英語はそもそも使うもの、広範な人間関係を作り上げたり、仕事をスムーズに進めたりすることを実現するための手段です。つまり勉強、学習という言葉とはややかけ離れたところに位置する技能です。机に向かって電子辞書を使って学ぶようなものでもなく、また反面楽に思考力を無視して五感が感じるままのものを素通りさせて身に付くものでもありません。

    日本人誰もが、学校教育に始まり、マスメディアや実際に身近に存在する外国人から英語という言語に触れることは経験してきたはずです。その基盤があれば、後は勉強ではなく行動をするだけで十分です。まずは何より聞くことから始めることです。但し聞き流しはだめです。英語は、使う文字、ルール、作り、語の形態、組み立て方、そして何より発音・ストレスが基本的に日本語と異なります。1000回聞いても分からないないものは分かりません。それに日本語の訳づけをしたからと言って何一つ大きな違いはありません。とにかく僅かでも一向にかまいません、現在身についている知識を基に一つのまとまった英語を聞いて目いっぱい意味を取る努力をすること、そして例えたどたどしくても、いやたった一単語ででもいいから、聞いた英語の内容について英語で描写する努力、つまり話すことを試みることが何よりも大切です。

    そして次のステップは・・・。そこからは聞いた内容をルールに従って語の訴えている意味をしっかり汲み取って、しっかり詳細チェックをすること、そして終着点として自分が表現した最初の英語を洗練した英語へと仕上げていくことです。このプロセスを様々なタイプの英語を聞きながら、辛坊強く一定期間続けることが言葉としての英語を完成させる一番の近道の一つです。

    次回は、先日マスメディアで公表された、文科省による大学入試への民間英語試験の導入奨励答申の話を交えながら「言葉としての英語」へのアプローチについてお話しします。間隔をあけないように頑張ります!!