「母子で英語」も1つの学び方!! 英語教室GP

小田切 寛

2014年03月30日 00:24

いよいよ春本番といった気候になってきましたね。桜の蕾も
一気に膨らみ、例年の華麗な姿を見せてくれるのも近いと
感じます。季節とその中で生き続けている自然のサイクル
は、当たり前のようで実に神秘的なものです。大気の温度
や降水量、自然から与えられる条件の下、それに逆らうこ
と無しにあるがまま享受し同じ時期に同じ姿を見せてくれる
ことは当たり前のようで、陰で微妙なバランスが保たれてい
なければ不可能な現象にも思えます。そんな当たり前では
あるけれど、巧みなバランスに保たれている周期をいつま
でも壊さずに過ごせたらよいと願うばかりです。

人の生活にもバランスは極めて重要ですね。一つのこと、
一人の人に偏重しすぎると脆さが露呈し、時として問題を
引き起こします。昨年末12月26日に、当教室に一本の電
話がありました。お子さんが中学3年生、大学付属の中学
に通う中三の息子さんをもつお母様からでした。高校に上
がるには、かなりの高い水準が設定されていて、中学の
総合平均点が60点以上でないと、進学できないとのこと。
特に英語の成績が下降気味でどうにか3学期の成績を基
準に届くように指導をという内容でした。無論、承知いた
しました。その電話後、面談の後に早速今年一月からプ
ライベイトレッスンで準備開始の予定を組みました。話は
これだけで終わらないのですが… 

その面談をした翌日、お母様からメールをいただきました。
趣旨は「子供に勉強するように言うのは親の務めだと思い
ますが、言うからには自分も学ぶということを実行しなけれ
ば説得力がないですよね。自分も教室に通います。」とい
うものでした。確かにお子さんに勉強をするように伝えるこ
とは、親御さんの大切な接し方の1つです。でも自分も新た
に学ぶことの大変さややりがいを体験することで、子供に
対し間接的に親としてのできる教育を実践されようとするお
母様の考え方に感心させられました。無論、気持ちや考え
方に加え、時間やお金といった物理的、経済的な条件も揃
わないとできないことではありますが、一本、筋の通った姿
勢は、当方の今後の道の歩み方に対して刺激を与えてくれ
、また教えられることの多い出来事でもありました。

現在では、息子さんの高校進学も決まり、別の日にお二人
で教室に通っていただいています。そして指導差し上げな
がら改めて、英語を学ぶ目的は状況が違っていても同じな
のだな、ということ。つまり言葉として使えるようになること。
この目標無くして、また学ぶことの意味も発見できません。

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