TOEICって? そして英語の力って?

小田切 寛

2013年02月03日 22:57

こんにちは。

いよいよ2月入り立春を迎え季節の変わり目へと入ってきました
ね。この時期は、体調を崩しやすいのでご用心を! でも春への
思いを馳せると何か心が弾んでくるのもまた事実ですね。

前回お伝えしました通り、今日は少しTOEIC対策コースに導入開
始した新教材についてのお話です。これまでも何回かそれぞれの
テーマの中でお話ししましたが、TOEICという試験は、リスニン
グ力とリーディング力及び文脈の中で適した語を選択できる語彙
力を評価する試験であり、英語の実用的知識を習得しているか否
かを知るにはとても良い試験です。試験に出題される英語も新し
く実用性の高いものが多いです。しかし、英語を外に出す、つま
り話すことと書くことを評価する点では弱さがあります。TOEIC
を主催するETSやその関連機関もその点に着目してか、スピーキ
ングとライティングのテストを別枠で実施する努力をされている
のは事実ですが、その普及率はどこまで到達しているのでしょう
か。TOEICのスコアというと、いわゆる990点を満点とするリスニ
ング、語彙、リーディングを主とした試験の結果を指すことにあ
まり変わりは見られないようです。反面、社会でまた教育の中で
今叫ばれている「必要とされる英語力」とは一体どんなものなの
でしょうか。それは周知の通り、しっかりしたコミュニケ―ショ
ンができる力ですね。相手の話を聞いてそれに応える、メールで
趣旨を伝えたり依頼ごとを文面で書く、来たメールに返信する等、
日本語でやっていることと同じことが求められるのは当然のこと
です。

TOEICの持つこのプラスとある意味マイナスの側面を上手く融合
するたに必要なことは、TOEICの中に出てくる実用的な英語を理
解した上で、その実用性という枠組みの中で自分自身が何らかの
意思や考えを英語で外に出すこと、つまりアウトプットすること
です。現在、TOEIC対策コースの内の一つのクラスで、そうした
力の習得を目的とする新教材を導入し始めました。扱うトピック
は様々です。ビジネスに始まり、時事関連、プロモーションやア
ナウンスメントなどネイティブによる音声教材を使い、その内容
の聞きとり、それに基づく内容の描写練習、用語説明、Q&Aへと
流れを作り、ほとんど日本語なしの時間を創出します。リアルな
英語を聞いて理解できるか、そして自分自身の出した英語が本当
に通じるものなのかを丁寧に修正作業することで、表現力をつけ
ていきます。次のステップとしては、起こっている状況を文章で
描写したり、自分の思考を文章で表現することも取り入れるつも
りでいます。他の英語を教授される方々にも是非同じことを実践
していただくことを願って止みません。

このステップは、使用する素材によってはかなり基礎的な段階から
実践可能だと考えます。すでに現在実施されている初級段階のクラ
スでも、この手続きを経て英語力をつけていただくことを念頭に授
業を実践しています。これはTOEIC対策以外のコースにおいてです
が。今後は、この流れを更に強化して、総合力重視のバランスのと
れた授業を実現、完成させていくことに精進したいと思っています。

英語は決して難しいものでもなく、別段特殊なものでもなく、単な
る言葉です。とにかくコミュニケーション、意思疎通したいという
気持ちを忘れなければ、そして単語の組立レベルからでもいいから
口にしたり書いたりすることを遠慮なく実践していけば、英語とは
誰にでも身につく実に興味深く単純な道のりを経た産物であること
に気づかれると確信します。

次回は、受験真っ盛り、受験英語などにも触れながら書いてみたい
と思っています・・・。


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